「EP-713A」「PIXUS TS6330」徹底比較 (A4複合機(カートリッジ方式・1万円後半))
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プリンター比較の記事は、新製品が数多く発表される「年末」と「春」の2回に掲載しています。 古い記事も過去の情報として利用できると考え、新製品を掲載したものは、新たな記事として掲載していますので、現在この記事は既に古くなっている可能性があります。 プリンター比較を参考にされる方は、プリンター徹底比較の一覧ページより、最新のものをご覧ください。 |
| A4複合機(カートリッジ方式・1万円台後半) |
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シアン ライトシアン マゼンタ ライトマゼンダ イエロー |
染料ブラック シアン マゼンタ イエロー |
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(つよインク200) |
(ChromaLife100) |
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380/381(標準容量) 380s/381s(小容量) |
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Y/染料BK:各512ノズル |
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(税別) |
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まずはプリントの基本となる画質と速度、印刷コストから見ていこう。EP-713Aはブラック、シアン、マゼンダ、イエローの基本4色に、ライトシアンとライトマゼンダを搭載した6色インク構成である。いずれも染料インクとなる。カラー原稿の色の薄い部分ではライトインクを使う事で粒状感が抑えられる。また、最小インクドロップサイズは1.5pl、印刷解像度は5760×1440dpiであり、その点からも粒状感も皆無である事から、非常に滑らかで綺麗な写真印刷が可能だ。これは上位モデルEP-883Aと同等であり、EP-883Aの方がインクが改良された分の僅かな差があるだけで、ほぼ同等画質と言える。一方、PIXUS TS6330は5色インクとなる。染料インクのブラック、シアン、マゼンダ、イエローの基本4色と顔料ブラックインクを搭載する。写真印刷時は基本の4色だけでの印刷となるため、6色印刷のEP-713Aと比べると一歩劣る事になる。また、印刷解像度は4800×1200dpiとやや低く、最小インクドロップサイズも非公開ながら2pl程度と言われているため、粒状感の面でもやや劣ることとなる。印刷結果は十分綺麗とも言えるが、細かく見れば写真の印刷画質はEP-713Aが一歩リードだ。 一方、PIXUS TS6330は顔料ブラックを搭載しているため、ブラックインクを使用する部分に限ってだが、普通紙などへの印刷ではメリハリのある印刷結果が得られるというメリットがある。小さな文字や中抜き文字も潰れずに印刷が可能なほか、耐水性も高いため濡れた手で触ったりマーカーを引いても滲まない。EP-713Aは染料ブラックしか搭載していないため、この点ではPIXUS TS6330の画質が上だ。ただし、完全な黒ではないグレーの部分には染料のカラーインクを混ぜて表現する場合があり、またカラーの中に混ざっている場合も染料インクが使われるなど、必ずしも全ての黒色部分で顔料インクの恩恵を受けられるわけではないが、コピーや文書印刷では引き締まった印象となるのは確かだ。一方、EP-713Aも、細線強調機能や文字くっきり機能を搭載し、普通紙では苦手な写真も色鮮やかになるようドライバーレベルで文書印刷画質を高めている。あくまで、染料インクのままでの改良となるが、画質は改善され、PIXUS TS6330との差はある程度縮まっている。 最小インクドロップサイズは非常に小さいが、EP-713AはAdvanced-MSDTという5つのインクサイズのインクを打ち分ける機能を搭載しており、必要に応じて大きなインクサイズを打ち分ける事で高速化と高画質化を両立しており、一方PIXUS TS6330もノズル数を多くすることで高速化を図っているため、L判写真フチなし印刷速度はEP-713Aが17秒、PIXUS TS6330が18秒と、ほぼ差が無く、また非常に高速となっている。一方、普通紙への印刷速度はEP-713Aでは公表されていないため比較することはできないが、PIXUS TS6330はカラーが10ipm(image per minute:1分あたりの印刷枚数)、モノクロが15ipmとなっており、こちらも上位モデルと同等だ。家庭用プリンターとしては非常に高速な部類に入る。 使用するインクはEP-713Aは「つよインク200」である。アルバム保存300年、耐光性50年、耐オゾン性10年となる。一方、PIXUS TS6330は「ChromaLife100」でありアルバム保存100年を実現している。どちらも十分なレベルの耐保存性を持ったインクであるが、EP-713Aの方がさらに耐保存性は高く、耐光性なども書かれているなど一歩上回る印象だ。ちなみに、両機種とも各色独立インクとなっており、なくなった色だけ交換できる。 印刷する上で、印刷コストも気になるはずだ。EP-713AはL判写真1枚29.5円、PIXUS TS6330が17.3円と大きな差がある。EP-713Aは上位モデルと異なり割安な大容量インクがないだけで無く、標準容量と比べても割高となっており、EP-883Aと比べて印刷コストは9円近く上がっている。一方、PIXUS TS6330は上位モデルと同じ大容量・標準容量・小容量の3種類の容量が用意される事に加え、上位モデルと比べてインクが1色減っていることもあって印刷コストはやや下がっている。結果的に、両機種の間で12円以上の差となっている。A4カラー文書の印刷速度もEP-713Aの17.1円に対して9.6円と開きがある。印刷枚数が多い場合はPIXUS TS6330の方がコストを気にせず使えるだろう。ちなみに、PIXUS TS6330の大容量に関しては6色セットはなく、印刷コストも標準容量と変わらない事から、一般的には標準と小容量を使うこととなる。L判写真は標準は17.3円だが、小容量で23.7円であり、これでもEP-713Aよりはかなり安い。 続きを読む |


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